この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
昼想夜夢~君、想ふ~
第3章 戸惑い
時刻は朝の9時を回ったところ。
さて…、資料を手渡すだけとは言え、後輩にこんなだらしない姿を見せるわけにもいかない。
とりあえず、この寝癖を何とかして
それから顔を洗って歯を磨いて着替えるとするか…。
二日酔いの残る頭を抑えながら俺はベッドから出た。
昨夜の事、思い出すのは彩花の事ばかり。
昔の面影は少し残っているが、彩花はもう立派な大人の女性だ。
あの小さかった女の子がいきなり大人の女の姿になって俺の前に現れた。
あの瞬間を思い出すだけで、俺の胸は高揚する。
…しかし、彩花はよく俺が純お兄ちゃんだと気づいたな。
あれから15年以上も経って俺もずいぶんおじさんになったのに。
俺でさえ名前を呼ばれるまであの頃の事は忘れてたし彩花の事だって気づきもしなかった。
『純お兄ちゃん…』
まぁ、強引に俺と連絡先の交換をしたりと、我が儘なところは昔のままだったがな。
俺は洗面台で歯を磨き、髭を剃りながら昨夜の事を思い出していた。
せっかく北条が開いてくれた祝賀会だったのに、思い出すのは彩花の事ばかり。
ドライヤーで寝癖を整えて、服を着替えて、後は北条が来るのを待つだけとなった。
時計を見ると、9時半を回ったところ。
北条が到着すると言った時間ぴったりだな。
ジーンズに黒のハイネックセーター。
スーツと違ってラフなスタイル。
このまま休日気分を満喫したいところだが、そうも行かない。
今から北条から資料を受け取り目を通さなくてはならないのだから。
さて…、資料を手渡すだけとは言え、後輩にこんなだらしない姿を見せるわけにもいかない。
とりあえず、この寝癖を何とかして
それから顔を洗って歯を磨いて着替えるとするか…。
二日酔いの残る頭を抑えながら俺はベッドから出た。
昨夜の事、思い出すのは彩花の事ばかり。
昔の面影は少し残っているが、彩花はもう立派な大人の女性だ。
あの小さかった女の子がいきなり大人の女の姿になって俺の前に現れた。
あの瞬間を思い出すだけで、俺の胸は高揚する。
…しかし、彩花はよく俺が純お兄ちゃんだと気づいたな。
あれから15年以上も経って俺もずいぶんおじさんになったのに。
俺でさえ名前を呼ばれるまであの頃の事は忘れてたし彩花の事だって気づきもしなかった。
『純お兄ちゃん…』
まぁ、強引に俺と連絡先の交換をしたりと、我が儘なところは昔のままだったがな。
俺は洗面台で歯を磨き、髭を剃りながら昨夜の事を思い出していた。
せっかく北条が開いてくれた祝賀会だったのに、思い出すのは彩花の事ばかり。
ドライヤーで寝癖を整えて、服を着替えて、後は北条が来るのを待つだけとなった。
時計を見ると、9時半を回ったところ。
北条が到着すると言った時間ぴったりだな。
ジーンズに黒のハイネックセーター。
スーツと違ってラフなスタイル。
このまま休日気分を満喫したいところだが、そうも行かない。
今から北条から資料を受け取り目を通さなくてはならないのだから。