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アブノーマルごっこ
第16章 跳び箱と女王様
そんなこと絶対に嫌だ!
顔を背ける僕の顔を踏みながら言われた。

「あたし達の唾飲めるんだから、自分が出した精子くらい平気だろ?」

「ほらぁ、舐めろよー」

「舐っめーろ!舐っめーろ!舐っめーろ!」


少し苦くて生臭くて、変な味がした。



僕はその時のことを、何度も何度も思い出しながら、数え切れないほどオナニーした。

あいつらの唾の味、踏まれながら見たスカートの中、靴でちんちんを踏まれる感触、自分の精子の味…


結局あんなことがあったのは、あの時だけだった。

もう一度ああならないかと、あいつらの前でわざとイラつかせるようなこともしてみたけど、ダメだった。


大学生になって初めてのセックスが出来そうだったけど、途中で萎えてしまった。結局僕がまともに射精できるのは、妄想の中であいつらに酷いことをされてる時か、お金を払ってSMの風俗に行ってるときだけだ。

一生ノーマルなセックスは出来ないだろうと諦めてるけど、僕をいじめてくれる本物の女王様はどこかにいるんじゃないかと思っている。
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