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アブノーマルごっこ
第22章 キャンドルと家庭教師
小学四年の息子の家庭教師に来てくれている大学三年の室橋くんは、明るくてノリが良くて、程よく今どきの男の子でした。私が昔好きだったアイドルに似ていて、週に一度会えるのを密かな楽しみにしていました。
授業のあった日に、夏休み中は週に二回にしてもらえないかと尋ねると、手帳を忘れたので改めて相談させて欲しいと言われました。
てっきり次の授業のときに決めるのかと思っていたら、子供が学校に行っている時間帯に隣の駅のコーヒーショップに呼び出されたのです。
10歳以上年下の若い男の子とコーヒーを飲めるなんて、と少しウキウキしながら向かいましたが、待っていたのは地獄のような時でした。
「そうだ。お母さん、これ見てみてください」
日程調整も終わり、室橋くんがおもむろに見せたスマホの画面には、私が写っていました。
正確に言うと…リビングでアダルトビデオのサンプル動画を見ながら、スカートの中を弄っている私の後ろ姿でした。
「ちょっ…なっ、なんでこんなっ…」
心臓がドッドッドッドッと大きな音をたて、足元がグラグラと崩れていきそうな感覚に陥りました。
「子供が勉強頑張ってるときに何やってるんですか、おかーさん。」
悪戯な笑顔とは裏腹に、その言葉が心を抉ります。
「おねがい…消して…お願いっ…」
スマホの画面を手のひらで隠して、たかだか二十歳そこそこの男の子に懇願しました。
「消すかわりに僕のお願いも聞いてくださいよ。」
断ることはできない…直感的にそう感じました。
授業のあった日に、夏休み中は週に二回にしてもらえないかと尋ねると、手帳を忘れたので改めて相談させて欲しいと言われました。
てっきり次の授業のときに決めるのかと思っていたら、子供が学校に行っている時間帯に隣の駅のコーヒーショップに呼び出されたのです。
10歳以上年下の若い男の子とコーヒーを飲めるなんて、と少しウキウキしながら向かいましたが、待っていたのは地獄のような時でした。
「そうだ。お母さん、これ見てみてください」
日程調整も終わり、室橋くんがおもむろに見せたスマホの画面には、私が写っていました。
正確に言うと…リビングでアダルトビデオのサンプル動画を見ながら、スカートの中を弄っている私の後ろ姿でした。
「ちょっ…なっ、なんでこんなっ…」
心臓がドッドッドッドッと大きな音をたて、足元がグラグラと崩れていきそうな感覚に陥りました。
「子供が勉強頑張ってるときに何やってるんですか、おかーさん。」
悪戯な笑顔とは裏腹に、その言葉が心を抉ります。
「おねがい…消して…お願いっ…」
スマホの画面を手のひらで隠して、たかだか二十歳そこそこの男の子に懇願しました。
「消すかわりに僕のお願いも聞いてくださいよ。」
断ることはできない…直感的にそう感じました。