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アブノーマルごっこ
第26章 お医者さんと契約関係
「はぅっ………んっ…」

核心を唇で挟みながら指を動かされると、もう声を我慢することはできなかった。

「んぁっ…やっ………はぁっ……」

長い指が奥まで届くと脳まで痺れそうになる。反対の手で私のお腹を擦りながら、中をグニグニと押す。まるで診察しているかのような錯覚。

ジンワリだった快感の波が増幅されて大波に変わった。

「やめて…そこ……ああっ…こわいっ…」

「大丈夫ですよ…春乃様…」

決して激しく動かされている訳じゃないのに、込み上げてくる波の大きさが計り知れない。

「あぁぁあっ…やっ……だめぇっ………っ!!」

一瞬の閃光。
全身に力が入って震えてしまい、戻ってこれない。

長い長い絶頂感…

キモルの唇がチュッチュッと硬直し続けている私の体に触れている。その刺激ですらさざ波を起こす。


やっと硬直が解け始めるとまたキモルの指が中を刺激し始める。

(その動き…また…)

もうその快感の波のことしか考えられない。どんなにキモルに名前を呼ばれても、反応すらできない。

またあの波が近づいてきている感覚がする。
今度は素直に身を任せようとしたときだった。

部屋のチャイムが鳴った。

一瞬の静寂。

「あ、朝食…」
キモルが指を抜いた。

「春乃様…目…剥がしてもらってもいいですか?」

重いようなふわふわしているような感覚のまま、体を起こしてキモルと向き合う。

まつ毛が何本が抜けたけど、痛いとも言わなかった。さっきまで私の中にあった指を舐めてたからだと思う。
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