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アブノーマルごっこ
第5章 先生とキャンディ
先生が私に背中を向けてパンツとズボンをあげてベルトをしめるのを、椅子に座って見てる。

「これ、飲むか?」

ちっちゃい冷蔵庫から缶コーヒーを出してくれた。カシュッと開けて渡されたそれを飲むと、一気に苦味が口に広がる。

「にがーーーいっ💧」

「なんだよ、やっぱ子供じゃんか。
 微糖じゃダメかー」

先生がケラケラ笑った。

「あ、そうだ!」

私ら制服のポッケから、昼間先生に取り上げられた飴の残りを出して口に入れる。

「まだ持ってたのかよ!」

「はぁーおいし♪」

「俺の分は?」

「もうないよー」

「ちょうだい」

ぐいっと抱き寄せられてキスされる。口の中に先生の舌が入ってきて、私の舌も飴も転がされる。

「ほら、ちょうだい」

口移しで飴を先生の口に送る。

「本当だ、おいしい。」

ちょっと舐めて、またキスで飴を返してくれた。

「神崎、帰り送ってくから、
 裏門の横で待ってな。」

「え?先生…でも…」

「いいから。」

「誰かに見られたりしたら…」

「今更そんなの気にするのかよ」

「でも…」

「そんときは俺に任せとけばいいよ。
 俺は先生だからな。」

裏門で待ってるとさっと私を後部座席に乗せて、車を走らせた。
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