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アブノーマルごっこ
第6章 杏ちゃんとボディソープ
「もーさぁ、いい加減一人で入れよ」

「にぃにも、いっしょー!」

「にぃには後で入るから、いいよ」

「ひとりじゃ、やー!にぃにー!」

「分かった、とりあえず服脱いで
 風呂入る準備しろ」


年の離れた妹は、とにかく俺にまとわりつく。母さんが仕事で遅くなるときは、風呂に入れて夕飯を食べさせる。

何で俺ばっかり…なんていう年でもなくなって、ちゃんと母さんのフォローをしたいと思うし、なんならこのチビもまともに育てなきゃなって思ってる。

「にぃにー、かみのけほどけないー」

見に行くと、フワフワの細い髪がぐっちゃぐちゃに絡まって、ポンポンみたいに団子になってる…

「とれないー💦」

「こら、ひっぱるな!にぃにに見せろ!」

せっかくの髪を切るのはかわいそうだしな…座らせてじっくり取り組むことにする。

座るとなると当たり前に人の上に座ってくるのがこのチビだ。ぷりんぷりんの生の尻の感触が直接足に伝わる。

「いたぃー💧」

「ちょっと我慢しろ。
 ちゃんと取ってやるから。」

「にぃに、おこる?」

「怒んないよ、女の子の髪は大事なの。
痛くないか?」

「うん!」

なんとか星がついた髪飾りを髪の毛から取り外すことができた。何本も髪飾りの方に持ってかれちゃったな。

「偉かったな、よく我慢した!」

「うん!にぃにありがと」

頭を撫でると、いい笑顔でこっちを見てくる。
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