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恋に落ちる時
第3章 フットサルの彼 -3-

「やっと笑った…─まだ、目赤いな。」

座席に座りながら笑いあってると、そうつぶやいた彼の手が優しく頬に触れる。

「あの…今日は、本当にありがとうございました。一人でいなくて良かったです。」

「だいぶ強引だったよな、ごめん。でも嫌だったんた、一人で泣かせたくなかった。」

「おかげさまで、もう…大丈夫…ですよ…─。」

優しい言葉を掛けられ気が揺るんじゃったのかな?止まってた涙がまたジワーって溢れてきた。

「えっ!!泣いてんじゃん!どした!?」

「違います…─これは…なんか安心して。」

涙を止めないとってあたふたしてると、腕が優しく引かれてギュッと抱き締められた。

「今日─帰したくないんだけど。また一人になったら泣くだろ?俺がそばにいるから…うちにおいでよ。」

付き合ってない男の人の家に行くって、いけない事だってわかってる。だけど、今日は彼の優しさに甘えてたくって、

コクン

って頷いた。






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