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恋に落ちる時
第5章 丸の内の彼 -2-

オーナー「あぁ、ゆかちゃん。いらっしゃい。」

60を過ぎてるとは思えないスラッとした体型のオーナーは、いつも紳士的で優しくて、この店に新卒の頃から通っている私を娘のように可愛がってくれている。


ゆか「お忙しい所スミマセン、お料理ちょこちょこサービスで増やしてくださってますよね?御礼だけ言いたくて。お席の融通利かせて頂くだけでも有り難いのに、いつもありがとうございます(>_<)」

オーナー「もう落ち着いてるから大丈夫だよ、逆に気を遣わせちゃって悪いね。ところで味はどうだった?」

ゆか「はじめて食べるやつもあって、美味しくて食べ過ぎちゃいました♡」

オーナー「そう?ゆかちゃんがそういってくれるなら安心だ。おい、アキラ、ちょっと出て来れるか?」

そういうと奥から、背の高い男性が出てくる。

アキラ「いらっしゃいませ、いつもご来店ありがとうございます。」

そう微笑んだ男性の目元と体型で、すぐにその人がオーナーの息子さんだとわかった。
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