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恋に落ちる時
第1章 フットサルの彼 -1-
あまりにも自然に握られた手にドキドキしていた。
恋人つなぎでもなくて、何なら向こうからしたら、酔っ払いをお世話してるだけって感じなんだろうけど、それでも…やっぱりドキドキした。
電車を待つ間も当たり前のように繋がれていた手は、
「おっ、ちょうど空いてるね。」
そういって席に並んで腰を下ろすと、何事もなかったように離される。
「まだ少しあるから寝てれば?同じ方向だから安心して。」
「…起きてます、大丈夫です。」
さすがに気まずくてそう答えたけど、電車が動き出すとすぐにコクリコクリと眠気が襲ってきて…──最近寝不足だったせいもあるのかな。
恋人つなぎでもなくて、何なら向こうからしたら、酔っ払いをお世話してるだけって感じなんだろうけど、それでも…やっぱりドキドキした。
電車を待つ間も当たり前のように繋がれていた手は、
「おっ、ちょうど空いてるね。」
そういって席に並んで腰を下ろすと、何事もなかったように離される。
「まだ少しあるから寝てれば?同じ方向だから安心して。」
「…起きてます、大丈夫です。」
さすがに気まずくてそう答えたけど、電車が動き出すとすぐにコクリコクリと眠気が襲ってきて…──最近寝不足だったせいもあるのかな。