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第19章 転校生

「相手は誰ですか？ 　淫交コースのクラスメートですか？　それとも他の人ですか？」
鈴木先生が尋ねます。

「空太くんです」
鈴木先生に答える私。

「それは何よりです。　淫交コース以外の人と付き合うと、麻衣子ちゃん自身、そしてたぶん相手も、悩んで苦しむって思ってましたから」
鈴木先生はまた笑顔になりました。

妹尾くんの告白を断って良かった…って思いました。

鈴木先生は話しを続けます。
「話しは変わりますが、今日から淫交コースに転校生が来ます」

「転校生って？！」
私は驚いて問い返します。

男女がペアになって行う実習が多いので、男女の数が同じになっている淫交コースなのに…。
転校生を入れて大丈夫なのでしょうか？

「今は校長先生と面談しているはずなので、まだこの校舎には来ていませんが、４時間目のホームルームには間に合うはずです。　転校生がクラスに馴染めるよう、クラス委員の麻衣子ちゃんがめんどうを見てあげてくださいね」