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第35章 同窓会

「いつまで、そんな貧相で弱小な制作会社にいてるん？　ドロシーちゃんやったら、もっとメジャーな会社に移籍できるんとちゃう？」
美佳ちゃんが会話に加わり、ドロシーちゃんに尋ねます。

美佳ちゃんは相変わらず口が悪いです。

「貧相で弱小で悪かったですねぇ～」
口を尖らせる武彦くん。

「私は武彦くんが好きですし、私のエッチな姿を武彦くんにたくさん撮ってほしいノデス」
ドロシーちゃんはそう言って、武彦くんの唇にキスします。

「ドロシーちゃんと男優とのセックスシーンを撮るとき、武彦くんは辛くないの？　ふたりは付き合ってるんだよね？」
空太くんが言いました。

「もちろん、胸が掻きむられる嫉妬も覚えます。　でも、淫らに乱れるドロシーちゃんがとてもセクシーで美しく、カメラに収めたいという欲求が嫉妬を凌駕するのです」
ドロシーちゃんの腰に手を回しつつ、武彦くんが答えます。

自分が心を寄せる人が他人とセックスするとき、自分の心をどう保つのか…
以前に鈴木先生が出した課題です。

武彦くんはすでに答えを見つけているようです。