この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
~菊タブー~ お妃候補はドレサージュに陶酔し…
第1章 お妃候補は勝ち気で聡明な国際派御令嬢
「ほほう、それじゃあ、キミがプリンセスになる可能性は?」
「ないわ。ゼロよ。御所にお邪魔したのは単なる好奇心だわ」
「それは残念だねぇ、キミならばこの国のエンペラーのお妃にもふさわしいはずだ。楊貴妃にも負けず劣らずの美人で聡明、しかも色気と…度胸がある。そんなかつてのガールフレンドがプリンセスになってくれたら、僕の地位も向上するものなのだが」
眼鏡の奥で、カオスは挑戦的な色を讃えた目で、郁子を見据えた。確かに、一部マスコミは郁子が外交官試験に合格後、『モナリザの微笑、ハーバードの頭脳』などと、持ち上げたものだ。

「お生憎様ね、そもそも、徳宮って偉い方なの? 私にはわからないわ。少なくとも‘男性’としては魅力を感じない御方ね」
その知性・教養の高さに負けず劣らず、プライドと芯も強い郁子は、こともなげに言い放つ。元来名家の令嬢がおしとやかというのは幻想で、育ちが良いほど少々お転婆なものだ。むしろ、この郁子の性質を祭祀王の末裔はお気に召したのかもしれないが。
「それは手厳しい、でもこの国の国民は皆、キミという素晴らしいお妃の誕生を願っていると思うよ。外国人の僕でさえ、ね」
怪しげに光るカオスの目に、郁子は少々狼狽しつつ勝気な瞳で見返した。
/24ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ