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真面目で優秀な、憧れの生徒会長はDQNに弄ばれます
第1章 鮎美と雅明

「はぁ」
もう一度、今度はわざと声に出してため息をつく。
気が付いたら教室には誰もいないし、何も気にする事はない。
ふと、後ろを振り向く。
無人の机。
心無しか、いや確実に綺麗に拭かれていて、この席の生徒の人柄が映し出されている。
……当然だろう、これは八木さんの席なのだ。
というか、小学生の頃から同じクラスになる事が多く、同じ班の事だってあった。
それなのに、プリントを回すときとかに軽く言葉にもならない言葉を交わすのがやっと。
自分でも笑えてきてしまう。
「…………」
どうせ、家に帰ってもやることはないし、少し漫画でも描いて、飽きたら家に帰ろう。
バッグから道具を一式取り出し、描こう……としたけど、なんだか集中出来ない。
八木さんの事を考えすぎたせいだろう。
トイレでも行って、少し気分を入れ替えよう。
僕はちらっと八木さんの机を横目に見て、教室を出た。
もう一度、今度はわざと声に出してため息をつく。
気が付いたら教室には誰もいないし、何も気にする事はない。
ふと、後ろを振り向く。
無人の机。
心無しか、いや確実に綺麗に拭かれていて、この席の生徒の人柄が映し出されている。
……当然だろう、これは八木さんの席なのだ。
というか、小学生の頃から同じクラスになる事が多く、同じ班の事だってあった。
それなのに、プリントを回すときとかに軽く言葉にもならない言葉を交わすのがやっと。
自分でも笑えてきてしまう。
「…………」
どうせ、家に帰ってもやることはないし、少し漫画でも描いて、飽きたら家に帰ろう。
バッグから道具を一式取り出し、描こう……としたけど、なんだか集中出来ない。
八木さんの事を考えすぎたせいだろう。
トイレでも行って、少し気分を入れ替えよう。
僕はちらっと八木さんの机を横目に見て、教室を出た。

