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真面目で優秀な、憧れの生徒会長はDQNに弄ばれます
第1章 鮎美と雅明

「ふー」
用を足したものの、気分が入れ替わる気が全くしない。
(今日はもうダメだな、大人しく帰ろう……)
うつむき加減に教室に入る。
どうせ誰もいないと、完全に油断していた僕は、思わず「わ!?」と声を出してしまった。
……それも仕方ないだろう。
教室に人がいた……。
ただそれだけでは声なんて出ない。
その人は僕の机の横に立っていた。
それでも、まだ別に驚きはしない。
机の上に置きっぱなしにした漫画を、その人は読んでいた。
……それでも、恥ずかしいけどそんな事言ってたら漫画を描いている意味なんてない。
驚くのも、声が出るのも無理はないのだ。
何故なら、教室で、僕の机にある漫画を読んでいたのは、今のこの瞬間までぐるぐるぐるぐると考え続けていた、片思いの相手、八木鮎美さんその人なのだから。
用を足したものの、気分が入れ替わる気が全くしない。
(今日はもうダメだな、大人しく帰ろう……)
うつむき加減に教室に入る。
どうせ誰もいないと、完全に油断していた僕は、思わず「わ!?」と声を出してしまった。
……それも仕方ないだろう。
教室に人がいた……。
ただそれだけでは声なんて出ない。
その人は僕の机の横に立っていた。
それでも、まだ別に驚きはしない。
机の上に置きっぱなしにした漫画を、その人は読んでいた。
……それでも、恥ずかしいけどそんな事言ってたら漫画を描いている意味なんてない。
驚くのも、声が出るのも無理はないのだ。
何故なら、教室で、僕の机にある漫画を読んでいたのは、今のこの瞬間までぐるぐるぐるぐると考え続けていた、片思いの相手、八木鮎美さんその人なのだから。

