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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
「ん……げほ、ごほっ……うぅ……」
目を覚ました千聖はむせ返り、喉をさする。
「おはよう、チサちゃん。真夜中だけどね」
寝間着代わりのシャツに着替えた紅玲が、水を差し出してくれる。千聖は水を受け取って半分近く飲むと、息をつく。
「ありがとう、紅玲。今は何時かしら?」
千聖は薄手のカーテンがかかった窓を見ながら聞いた。外はもう真っ暗になっていることだけは分かる。
「真夜中2時だよ。お腹空いたでしょ? 野菜スープ作ったから食べる? そんなにカロリーないから、食べても大丈夫だと思うけど」
「もうそんな時間だったの……。そうね、いただくわ」
ベッドから降りて、千聖は自分が服を着ていることに気づく。首輪も外されているようだ。
「服、ありがとう」
「どういたしまして。一応躯も一通り拭いたけど、気になるようならお風呂に入るといいよ」
至れり尽くせりな紅玲の行動に愛を感じ、千聖は頬を緩ませる。
「なにかいいことあった?」
「えぇ、愛されてるなって」
千聖は背伸びをして、紅玲の頬にキスをした。
「可愛いことしてくれるね」
紅玲はキスをされた頬に触れながら言う。
「気のせいよ。あぁ、おなかすいたわ」
千聖は照れ隠しに素っ気なく言うと、部屋を出た。
「“可愛い”なんて言われ慣れてるくせに照れちゃって。本当に可愛いなぁ」
口元に弧を描きながら言う紅玲だったが、言い終わった途端、冷めた目をする。
「何人の男に言われてきたんだろうねぇ?」
背筋が凍るほど冷たい声で呟くと、紅玲は笑顔を作り直して千聖を追いかけた。
台所に行くと、紅玲はスープが入った鍋を温め直す。
「お風呂はどうする? 入るなら、追い炊きしてくるけど」
「お気遣いありがとう。でも、それくらい自分でやるわ」
千聖はそう言って台所を後にする。
「どうすれば、チサちゃんはオレだけを見てくれるんだろう……?」
紅玲はスープをかき混ぜながら呟き、ため息をついた。
目を覚ました千聖はむせ返り、喉をさする。
「おはよう、チサちゃん。真夜中だけどね」
寝間着代わりのシャツに着替えた紅玲が、水を差し出してくれる。千聖は水を受け取って半分近く飲むと、息をつく。
「ありがとう、紅玲。今は何時かしら?」
千聖は薄手のカーテンがかかった窓を見ながら聞いた。外はもう真っ暗になっていることだけは分かる。
「真夜中2時だよ。お腹空いたでしょ? 野菜スープ作ったから食べる? そんなにカロリーないから、食べても大丈夫だと思うけど」
「もうそんな時間だったの……。そうね、いただくわ」
ベッドから降りて、千聖は自分が服を着ていることに気づく。首輪も外されているようだ。
「服、ありがとう」
「どういたしまして。一応躯も一通り拭いたけど、気になるようならお風呂に入るといいよ」
至れり尽くせりな紅玲の行動に愛を感じ、千聖は頬を緩ませる。
「なにかいいことあった?」
「えぇ、愛されてるなって」
千聖は背伸びをして、紅玲の頬にキスをした。
「可愛いことしてくれるね」
紅玲はキスをされた頬に触れながら言う。
「気のせいよ。あぁ、おなかすいたわ」
千聖は照れ隠しに素っ気なく言うと、部屋を出た。
「“可愛い”なんて言われ慣れてるくせに照れちゃって。本当に可愛いなぁ」
口元に弧を描きながら言う紅玲だったが、言い終わった途端、冷めた目をする。
「何人の男に言われてきたんだろうねぇ?」
背筋が凍るほど冷たい声で呟くと、紅玲は笑顔を作り直して千聖を追いかけた。
台所に行くと、紅玲はスープが入った鍋を温め直す。
「お風呂はどうする? 入るなら、追い炊きしてくるけど」
「お気遣いありがとう。でも、それくらい自分でやるわ」
千聖はそう言って台所を後にする。
「どうすれば、チサちゃんはオレだけを見てくれるんだろう……?」
紅玲はスープをかき混ぜながら呟き、ため息をついた。