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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
「美味しそうな匂いね」
戻ってきた千聖は、おだやかな表情を浮かべながら戻ってきた。
「ちょうど温まったよ」
紅玲はふたり分の野菜スープを皿によそると、食卓に置いた。

「こんなに野菜が入ってるなら、おなかも満たされそうね」
大きくカットされた野菜がゴロゴロ入ったスープを見ながら、千聖は嬉しそうに言う。
「いただきます」
スプーンでひと口大のにんじんをすくって食べると、ろくに噛まなくても潰れた。
「どう?」
「よく煮えてて、とっても美味しいわ」
「よかった。それを食べたら、はやく寝ないとね。もう月曜日だし」
紅玲の言葉に、千聖は固まる。

「そうだった……。はぁ、やっちゃった……」
肩を落とす千聖を見て、紅玲は嬉しくなる。
(こんなチサちゃんを知ってるのは、オレだけだよね。オレしか知らないチサちゃんを、もっと見たいなぁ……)
「大丈夫、ちゃんと起こしてあげるから」
欲望をひた隠しにしながら、紅玲は優しく微笑む。
「ありがとう、助かるわ……」
千聖はホッとしたような顔をすると、再びスープを口にした。

スープを食べ終えると、紅玲はふたり分の食器をまとめる。
「オレが洗っておくから、入ってきちゃって」
「ありがとう、お言葉に甘えるわ」
千聖は早歩きで台所から出た。

「仕事を辞めれば、こんな慌ただしくする必要ないのにねぇ……」
千聖の足音を聞きながら、紅玲は食器を洗って寝室に戻った。

紅玲が寝室に戻って10分後、パジャマ姿の千聖が髪を拭きながら戻ってくる。
「こっちにおいで、乾かしたげる」
化粧台の椅子を引きながら、紅玲は手招きをする。千聖は嬉しそうに口角を上げると、椅子に座った。紅玲は千聖が持ってきたタオルで水分をあらかた拭き取ると、あらかじめコードをさしておいたドライヤーで温風をあてながら、櫛をいれる。
「ふふっ、こうして人にやってもらうのって、すごく心地がいいのよね……」
「チサちゃんは乾かしてもらうの好きだよねぇ。今までもそうだったの?」
紅玲の言葉に、千聖は振り返る。
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