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続・独占欲に捕らわれて
第5章 策士愛に溺れる
「いかにもシナリオライターの部屋って感じね……。あら?」
千聖は乱雑した机の上に目をやり、場違いなものを見つけて手に取った。
「なにこれ? アダルトグッズのカタログ?」
ムチを構えたボンテージ姿の女性が表紙を飾るその雑誌は、何度も読んでいたらしくかなりくたびれている。

興味本位でページをめくると、様々な拘束具が載っている。いくつか丸がついているものがあり、その中には紅玲が千聖に使ったものもある。
「あの首輪や手錠も、これで買ったのね……」
納得しながらページをめくっていると、違和感に気づいて前半と後半のページを見比べる。前半の拘束具が載っているページはよれているが、後半のディルドやローターなどが載っているページはきれいなままだ。

「どういうことなのかしら?」
不思議に思いながらもカタログを置くと、グリム童話を見つける。ふと、以前途中まで読んだ青髭の続きが気になり、椅子に座って前回の続きから読み始めた。
話の続きはこうだ。青髭と渋々結婚した娘は、3人の兄になにかあったら大声をあげるから助けに来てほしいと頼み込む。助けに来ると約束してくれた兄達に見送られながら、娘は馬車に乗って青髭の城へ行く。青髭の城はとても素晴らしいもので、若い妃となった娘の願いをなんでも叶えてくれた。これで青髭がいなかったら、これ以上ないくらい幸せだと思う娘。

ある日、青髭は「長い旅に出なくてはならない。ここに屋敷じゅうの鍵がある。どこをあけてなにを見ても構わないが、この金色の鍵だけは使うな。この鍵で戸を開けて中を見たらお前の命はない」と言って、娘に鍵を渡す。娘は次々に部屋を見て回る。どの部屋も素晴らしい宝が詰まった部屋だった。
最後に残ったのは開けてはならないと言われた扉のみ。この部屋にはきっとほかの部屋にあった宝とは比べ物にならないほど素晴らしい宝があると思い込んだ娘は、青髭のいいつけを破って開けてしまう。部屋の中にはたくさんの女の死体がぶら下がり、床は血の海になっている。娘は鍵を血の海に落としてしまい、鍵には血がべったりついてしまう。急いで拭くが血はとれず、血を吸い取らせようと干し草の中に鍵を差し込む。
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