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続・独占欲に捕らわれて
第5章 策士愛に溺れる
「大切なチサちゃんだからねぇ。あとは取材旅行の間、ずっとチサちゃんのこと考えてたんだ。チサちゃんとここに来れたらとか、あそこに一緒に行きたいとか。それを叶えるためにも、チサちゃんを閉じ込めておくなんてできないよ」
「紅玲となら、どこに行っても楽しそうね」
紅玲を見上げて微笑むと、彼はじっと千聖の顔を見つめる。

「何よ?」
「やっぱり可愛すぎて、我慢なんてできないなって」
紅玲は妖艶な笑みを浮かべると、再び千聖に覆いかぶさる。
「まずはこれ脱がなきゃ。汚したり破れたりしたら、買い取らなきゃいけないのよ?」
千聖は紅玲のタキシードを軽く引っ張った。

「別に買い取りになってもいいけどね。そもそも、そう簡単に破れたりしないけど。それとも、そんなに激しくして欲しい?」
ニヤリと笑う紅玲に、千聖は顔を真っ赤にする。
「そんなんじゃないわよ。万が一のことを考えて……」
「あっはは、本当にチサちゃんは可愛いな」
紅玲は千聖の唇を塞ぎ、舌を侵入させる。

「んぅっ!? ふ……んんっ、はぁ……」
突然のキスに驚きながらも、千聖は舌を絡ませる。ゆっくり口を離せば、銀色の糸をひき、ぷつりと切れる。蕩けた目で自分を見上げる千聖を見て、紅玲は口角を上げた。
「なんだかんだ言って、キスひとつで物欲しそうな顔しちゃって。そういうところ、ホント好き」
紅玲は千聖の背中に手を回し、ジッパーを下ろす。

「あなたがその気にさせてるんでしょ」
千聖は困ったように言いながらも、紅玲のネクタイとシャツのボタンを外していく。
「まぁね。その気にならなきゃ、チサちゃんだって楽しめないだろうし」
そう言いながら千聖の胸元に赤い花弁を散らし、ドレスを下げていく。

「あぁ……! ねぇ、やっぱり脱ぎましょうよ……」
「ヤダ」
紅玲はドレスをおなかまで下げると、乳首を吸い上げる。
「んあぁ……! や、ああっ……」
「ドレスが気にならなくなるくらい、気持ちよくしたげる」
乳首を甘噛みしながら、もう片方の乳輪を触れるか触れないかの絶妙なタッチで、クルクルとなぞっていく。
「や、いやぁ……! それ、ダメ! あぁっ」
それぞれの胸にまったく違う快楽を与えられ、千聖は躯を小刻みに震わせる。
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