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七夕の夜に…
第1章 七夕の夜に…
その日の夜のことであった。

ところ変わって、灘町にある長男の嫁の実家にて…

(ザザーン…ザザーン…リーンリーン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…)

遠くから聞こえる波の音と浴室の窓の向こう側で聞こえているすずむしの鳴き声とアタシの乳房の奥で聞こえている鼓動が交錯している浴室にいるアタシは、怖くなっていたので気持ちがとまどっていた。

どうしようかな…

もうひとり赤ちゃんうみたいと思っていたけど…

怖くなってしまった…

お風呂からあがったアタシは、バスタオルで体をふいていた。

バスタオルで体をふいた後、シルクのショーツを着た。

だけど、日中のことを思い出したので、ますますこわくなっていた。

こわい…

こわいわ…

どうしよう…

アタシ…

ダンナに抱かれるのが…

こわい…

そこへダンナが浴室にやって来た。

「あいこ…」
「いっ…イヤ…」
「あいこ…」

アタシは、両手で乳房を包んで少女のようにおびえていた。

「あいこ…」
「イヤ…こわい…こわいよぉ…」
「あいこ…」
「イヤ…こわい…こわい…」

ダンナは、アタシをおひめさまだっこをした後に寝室まで運んだ。

アタシとダンナがいる寝室にて…

ダンナは、アタシをふとんの上に寝かせた後に、ドキドキしながら乳房を包んでいる両手をゆっくりと取っていた。
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