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乳母…めのと
第1章 乳母…1
あおいは我が子を殺してしまった自責の念でいっぱいだった。
自分の不注意で…不注意?不注意じゃない。
そう言えば、あの時に誰かに押されたんだわ…でも、誰に?…
もう、いいわ。赤ちゃんももういないし…生きていてももう…
あおいが病院に運び込まれて一週間経っていた。だが、心は塞ぎ生きる事も嫌になっていた。
あおいはふらふらと病室から抜け出した。
もう生きている理由もない。
死んでしまおうと思った。
病院の外に出ようとエントランスを歩いていると赤ん坊の泣き声が聞こえた。
赤ん坊の泣き声が聞こえると乳房がジワッと痛み母乳が噴き出した。
「あ…パットを忘れたわ…」
ブラジャーが湿って母乳が滲んできてしまった。
死のうと思っているのに母乳を心配する自分にフッと笑いが込み上げてしまった。
子供がいないのに、身体はお母さんなんだ。
泣き声の方を見ると赤ん坊をカゴに入れ、慌ててオロオロしている男性がいた。
バッグの中から哺乳瓶を取り出し、哺乳瓶を片手にキョロキョロしていた。
自分の不注意で…不注意?不注意じゃない。
そう言えば、あの時に誰かに押されたんだわ…でも、誰に?…
もう、いいわ。赤ちゃんももういないし…生きていてももう…
あおいが病院に運び込まれて一週間経っていた。だが、心は塞ぎ生きる事も嫌になっていた。
あおいはふらふらと病室から抜け出した。
もう生きている理由もない。
死んでしまおうと思った。
病院の外に出ようとエントランスを歩いていると赤ん坊の泣き声が聞こえた。
赤ん坊の泣き声が聞こえると乳房がジワッと痛み母乳が噴き出した。
「あ…パットを忘れたわ…」
ブラジャーが湿って母乳が滲んできてしまった。
死のうと思っているのに母乳を心配する自分にフッと笑いが込み上げてしまった。
子供がいないのに、身体はお母さんなんだ。
泣き声の方を見ると赤ん坊をカゴに入れ、慌ててオロオロしている男性がいた。
バッグの中から哺乳瓶を取り出し、哺乳瓶を片手にキョロキョロしていた。