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第2章 乳母…2

頭の先から足の先までジロリと見られたような気がした。
隼人よりあおいの事を見ていた気がした。

「マウンティング…？ママ友かぁ。。面倒臭さそう…」

隼人が気持ち良さそうにベビーカーでご機嫌に「ウックン、ウックン」言っていた。
「本当の親で無くても赤ちゃんはこんな可愛いと思うもの。自分の子供ならもっと可愛いし、何でもしてあげられるものよね。ママ友が面倒くさくても子供のためだから付き合うのかな。」
と初めての経験だった。

マンションに戻ると、佐野はまだ帰ってきていなかった。
隼人におっぱいをあげると、満足気な表情をし、大きなゲップをするとそのまま眠ってしまった。あおいはリビングのベビーチェストに隼人を寝かせると、昼食の準備をした。
お昼を過ぎても佐野は戻らず、連絡もなかった。
「忙しいのね。」
ソファに座り隼人の寝顔を見ているといつの間にか寝入ってしまった。