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乳母…めのと
第2章 乳母…2

健診は問題なく、順調に回復していると言われ、あおいはホッとしていた。
死産した母親は比較的に体調の回復が遅く、気持ちも落ちこんでいたりすると言われたが、あおいは隼人がいて、落ち込んでいる時間がなかったし、佐野があおいを気遣いサポートしてくれていたからだと思ったのだ。
亡くなった子供を思うと胸が痛み泣き出したくなってしまうが、目の前の隼人の毎日の成長が自分の子供の成長と重なり、愛おしく思え、辛い気持ちを癒してくれるのだった。
「隼人くんママ?」
あおいが託児所から隼人を引き取り帰宅途中で声をかけられた。
「え…あ…あ、あおいちゃん…の…」
以前会った親子だった。
「お散歩?」
「そうです。」
「子供中心の生活は大変よね。」
「そうですね。」
「私は産後、体調が良くなくて…大変だったわ。精神的にダメで…」
「大変だったんですね。」
「今は大分いいんですけど、やっぱり波があって…あなたも無理をしたらダメよ。」
「ありがとうございます。あ…すみません。急いでいて…」
なんとなく苦手な人だなとあおいは思った。
「あら、ごめんなさい。また今度…」
「すみません。失礼します。」
健診後に、佐野から連絡が来て仕事帰りに待ち合わせをしたのだった。
死産した母親は比較的に体調の回復が遅く、気持ちも落ちこんでいたりすると言われたが、あおいは隼人がいて、落ち込んでいる時間がなかったし、佐野があおいを気遣いサポートしてくれていたからだと思ったのだ。
亡くなった子供を思うと胸が痛み泣き出したくなってしまうが、目の前の隼人の毎日の成長が自分の子供の成長と重なり、愛おしく思え、辛い気持ちを癒してくれるのだった。
「隼人くんママ?」
あおいが託児所から隼人を引き取り帰宅途中で声をかけられた。
「え…あ…あ、あおいちゃん…の…」
以前会った親子だった。
「お散歩?」
「そうです。」
「子供中心の生活は大変よね。」
「そうですね。」
「私は産後、体調が良くなくて…大変だったわ。精神的にダメで…」
「大変だったんですね。」
「今は大分いいんですけど、やっぱり波があって…あなたも無理をしたらダメよ。」
「ありがとうございます。あ…すみません。急いでいて…」
なんとなく苦手な人だなとあおいは思った。
「あら、ごめんなさい。また今度…」
「すみません。失礼します。」
健診後に、佐野から連絡が来て仕事帰りに待ち合わせをしたのだった。

