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乳母…めのと
第2章 乳母…2
「友人に頼んでみたよ。詳しく話しを聞いてくれるそうだよ。」
夕食の時間に食卓に座った佐野が言った。
「ありがとうございます。」
お礼を言ったあおいだが、佐野をこんな事に巻き込んでしまい申し訳なく思った。

もし、犯人が本当に桜田だったら…
真実を知るのも怖かった。

夕食を終え、隼人と佐野が親子タイムを楽しんでいた。
玄関のチャイムが鳴り
「こんな時間に、誰かしら…」
あおいが確認すると見知らぬ夫婦がカメラに映っていた。
「はい。どちら様でしょうか?」
あおいが尋ねると、
「佐野さんのお宅ですよね?」
「は…はい。佐野でございます。」
「佐野の…嫁の…親の…」
「あっ、はい。お待ちください。」
あおいは慌てて佐野に伝えた。

佐野は驚きながらも
「お義父さん、お義母さん。今開けます。」

マンションの入り口のオートロックを解除した。
そして、急いでエレベーターの前まで迎えに出たのだった。
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