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この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第2章 第一話【天つみ空に】 其の弐

「お逸ちゃん―」
清五郎に呼ばれて、お逸は我に返る。
「ご、ごめんなさい。私、失礼なことを申し上げました」
うつむくお逸に、清五郎は笑った。
「どうしたんだ? ここでの暮らしに何か不満でもあるのかい。何か欲しい物や足りない物があるのなら、遠慮なしに言ってごらん」
「いいえ、本当に何から何まで良くして頂いて、私、心から感謝しています。不満なんてありません」
消え入るような声で応えると、清五郎が鷹揚に頷いた。
清五郎に呼ばれて、お逸は我に返る。
「ご、ごめんなさい。私、失礼なことを申し上げました」
うつむくお逸に、清五郎は笑った。
「どうしたんだ? ここでの暮らしに何か不満でもあるのかい。何か欲しい物や足りない物があるのなら、遠慮なしに言ってごらん」
「いいえ、本当に何から何まで良くして頂いて、私、心から感謝しています。不満なんてありません」
消え入るような声で応えると、清五郎が鷹揚に頷いた。

