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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる

「今宵は我らにとっては婚礼を挙げるに等しい夜だ。まずは固めの盃といこう」
王は自ら銚子を手に取ると、盃になみなみと注ぐ。グッとひと息に干した後、同じ盃を再び満たし、百花に渡してよこした。
「―お許し下さいませ」
百花は盃を押し頂いたまま、うつむいた。
「私はお酒が飲めないのです」
「呑んだことはあるのか?」
問われ、百花は小さくかぶりを振った。
「一度も?」
念を押されるのに、頷く。
「それでは、今宵、初めての酒を呑むが良い」
王は自ら銚子を手に取ると、盃になみなみと注ぐ。グッとひと息に干した後、同じ盃を再び満たし、百花に渡してよこした。
「―お許し下さいませ」
百花は盃を押し頂いたまま、うつむいた。
「私はお酒が飲めないのです」
「呑んだことはあるのか?」
問われ、百花は小さくかぶりを振った。
「一度も?」
念を押されるのに、頷く。
「それでは、今宵、初めての酒を呑むが良い」

