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第5章 妖婦

「凄いのね、昌淑。あなた、女官なんか辞めて、占い師になれば良いのに」
　素直に感心する百花に、昌淑は肩をすくめた。
「占いなんて、当たるも八卦当たらぬも八卦って、昔から言うじゃない？　お腹の子どもの性別が判るくらいで占い師なんか、できるわけないわよ。それに、姉の子どものときだって、ほんの偶然かもしれないし」
　昌淑はそう言いながらも、他にも親戚や知人を含めて二、三人の妊婦の腹を触って、胎児の性別を言い当てたことがあると打ち明けた。