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夜明けまでのセレナーデ
第12章 夜明けまでのセレナーデ 〜epilogue〜
「…も…できない…」
薫は、声にならない言葉をうわ言のように呟き、寝台に崩れ落ちた。

…すかさず暁人がその華奢な白い身体を抱き竦める。

「…もう一回しよう…薫…。
…今度は…後ろからだ…。
いやらしい格好をした薫が見たい…」
別人のように淫らな口調で、暁人が鼓膜に囁いた。
「…だ…め…。も…むり…」

…何回したと思っているんだ…!
そう罵声を浴びせたかったが、そんな力は残っていなかった。

…薫は、暁人に三度も執拗に需められていたのだ。

最初は正常位で…次は薫が暁人に馬乗りになり…そうして最後は対面座位で、極めさせられた。

…なのに…

「…後ろから…させて…薫…。
君を後ろから犯したい…」
濡れた声で懇願したかと思うと、あっと言う間に腰を捉えられ、高々と掲げさせられた。

「…いや…だ…恥ずかし…」
まるで獣が交わるような体位を取らされ、薫は全身を朱に染めた。

「…まるで犬みたいだね…。
大きな声を出すと、カイザーが起きるよ…」
「…やあ…ん…っ…」
カイザーを持ち出され、薫はいやいやをしながら、口を抑える。

「…挿れるよ…薫…。
…ああ…もう…四回目だからすんなり入る…。
…僕が…出した精液でぬるぬるだ…。
…薫が女の子だったら、妊娠していたかもしれないね…」
湿り気を帯びた悦楽に満ちた声で囁かれ…そのまま力強い抽送を始められる。
薫は再び波紋のように押し寄せる堪え難いような快楽の波に、恐れを成す。

「…や…め…て…も…う」
「苦しい?薫…」
心配そうに覗き込まれ…首を振る。
「…気持ちよすぎて…こわい…」
暁人が優しく笑った。
「…もっともっと気持ちよくさせてあげる…。
…薫が僕に夢中になるように…。
僕以外を決して好きにならないように…」

…その言葉に、暁人の本音が透けて見えた。

薫は激しい律動に揺さぶられながらも、暁人を見上げ、微かに笑ってみせた。

「…ばか…。
僕はずっと…お前に夢中なのに…」
「…薫…!」
背後から骨が砕けそうになるほど抱き竦められ、結合が深くなる。

「…ああ…悦い…」
甘く膿んだような快楽を享受し意識を失いかける薫の唇を、暁人は激しく貪り…同時に狂おしく愛の言葉を吹き込んだ。

「…愛している…薫…」

…その返答ができたか定かでないまま、薫は快楽の蜜の沼へと沈み込んでいったのだった…。



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