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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第8章 新たなる人物…
中川家の前で車を降りた中川は見えなくなるまで稜の車を見つめていた。

まっすぐ家に入りたくなくてコンビニへと歩き始める。
ポテトチップスとコーラを買って出ると向こうから北中だった同級生が店に近づいてくる。

『よう、悠哉久しぶり、ゲーセン行かね?』
ガムをクチャクチャ噛みながら喋る同級生。

『行かね〜、帰りたくねえけど家に帰るし』
嫌なタイミングで会ったという顔の中川。

『暇してっし朝までゲーセン付き合えよ』

『俺は暇じゃない、またテストあるし』

『テスト?はぁ?ズル休みかカンニングすりゃいーべ』

『応援してホームパーティーしてくれる先輩んち…その気持ちに応えたいんだよ、勉強今楽しくて忙しいんだ』

『北中じゃ一緒につるんでたくせに、おめえバカにしてんのか?』

『…してねぇよ、おまえは北中の友達だし、俺は瑞穂大に入る為に一生懸命頑張るしかねんだよ』

『…瑞穂大?0点組の悠哉には無理無理……シラけた、つまんねえ奴になっちまったなおまえ』

中川を避けて店に入っていく同級生、中川はそのかつての同級生の後ろ姿をちらりとみて舌打ちをし家の方に歩き始めた。

つまんない奴はおまえだよ…
早く気づけよ…
みんなの観る目が変わってくのって嬉しいんだよ…
カンニングじゃないと…
本当に勉強しているという成果を認めてもらえているという先生の言葉がこそばゆく笑う…
なによりも先輩んち…俺の心を落ち着かせてくれる…

俺は幸せなんだ…

夏から秋への涼しげな風が中川の髪をなで青いシャツの裾を乱す。

俺は幸せなんだ…
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