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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第8章 新たなる人物…
勉強会ではなく中川の70点お祝いホームパーティーを開催する森部家、主役の中川は少し恥ずかしそうでもあるがありがとうの感謝の言葉を述べる時には嬉しくて目に涙を浮かべていた。

頼んだ寿司以外はすべてのり子の手作りの唐揚げ・ツナサラダ・エビグラタン・オムライス・カレーライスが並んだ。

『嬉しいです、こんなに…』
中川が頭をさげる。

『一生懸命頑張ったお祝いを我々はしたいんだよ、僕は寿司を買いに行っただけだけどのり子が朝早くから作っていてね』
稜がのり子をみる。

『あれもこれもと中川君の顔を思い浮かべながら…メニューに統一感がなくて…デザートはムースとケーキなの、たくさん食べてね』
あれもこれもという感に、やっちゃった的なお茶目な笑みののり子。

『お祝いなんだから、茶髪くん座って』
綾香が椅子を示す。

中川は学校の事・テニスの事、綾香は受験の事、稜やのり子は家庭の事仕事場での事を話ながら作りすぎたというメニューもデザートもなくなった。

『も〜腹一杯、夜は食べなくていいかな〜…俺、綾香さんが羨ましい…いつもこんなに美味しいご飯食べられて…笑いながらご飯なんて俺んちではありえない…』
笑みを浮かべ満足気にお腹をなでていた中川の顔が曇るのは寒々しい中川家を思い浮かべたからだ。

『来ればいいじゃないか、いつでも家に』
『構わないのよ、ありあわせでしか作れないけど』
稜ものり子も優しげだ。

『!!………俺…』
2人ならそう言うだろうと思ってはいたが本当にそう言われると中川の目から涙が頬をつたう。

『今日は勉強はないんだからゆっくりしていいんだ、夜には送っていくから』
稜、まるでお父さんのような優しさ。

それからはゲームやトランプで楽しんだ、遅めのクッキー等のティータイム後には夕方になっていた。
日が暮れる前に稜が中川を送っていく。

たかが70点、されど70点のホームパーティーは開催する側も、呼ばれる側も共に心に染みたようだ。
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