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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第4章 想いは…
中川が風邪で休んだと遥斗から聞いた金曜日、そして、学校で会えたのは火曜日になる。

風邪で休んでいた時のり子への負担を軽くする為に綾香は中川へのお弁当を断っていた為に火曜日に彼を見ておおいに慌てた。

『茶髪くんあたしのせいで雨に濡れて風邪を…』
申し訳なさから少しうつ向く綾香。

『どうして先輩が謝ま…クシュン…風邪うつるからあっち行ってください…ケホッ…』
中川は赤い顔をしてマスクをしていたが朝練に出ていたのだ。

『病院に行ったの?薬は?』

『病院なんて行ってたらおこづかいなくなってしまうから………もういいだろ…あっち行ってください…クシュン…』

『おこづかい…って…お父さんお母さんは…連れてってくれないの…』

『言ったでしょ…家の母さん父さんは仕事で忙しい…って…クシュン…』

『茶髪くん…』

『それより先輩風邪は?』
『あたしはすぐお風呂に入って休んだから大丈夫だけど…』

『そう、良かった…』

中川はふらつきながらも部活に戻る為に向こうに走って行ってしまった。

良かったって何?
茶髪くん熱がありそうでフラフラじゃない…
どうして?
あなたのお母さんお父さんは何もしてあげないの?
よその家の内部事情であってもあたしすごく悔しい!
あたしのお母さんお父さんはあの日お風呂あがりのあたしに勉強はいいからご飯食べたら風邪薬飲んで寝なさいって部屋までついてきた、
小さい頃から雨に濡れて帰ってきた時にはいつもそんな感じだから当たり前に思ってた。

心配してくれるお母さん達がいるって普通で当たり前だと―――…

だけど茶髪くんの家では何もしてもらえてないの?
可哀想で悔しくて…
あたし茶髪くんをギュッて抱きしめてあげたい…

風邪のつらさを少しでも軽くしてあげたいのに…

―――――

昼休み、中庭に中川は来る事はなかった。

美術の部活にもあまり身が入らず体調不良を理由に帰る事にした綾香である。

校門を出る前にフラつく中川に追いついてしまえるって事は中川の体力が落ちているらしい。

『茶髪くんっ』
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