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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
成さんって誰?
茶髪くんにとって大切な人?
風邪は良くなった?

中川がいない学校はつまらないと感じ好きだという気持ちから会いたさが募る。

✿✿✿✿✿

3日後、学校、3時間目、体操着の短パンに半袖に着替え綾香はクラスの皆と憂鬱そうな顔をしながら校庭の隅で準備運動をしていた。

『森部がいるならクラス1速い奴がいても負けじゃん、最悪〜』

『そうそう、森部がいたら勝てないし最下位確定〜』

『シッ、聞こえる』

『だって1年の時森部さんと一緒の友達が文句言ってたから森部さんってどんな人かと興味あったけどトロそうで実際同じクラスになって同じチームでこの間のバレーも負けて大迷惑〜』

『言えてる』

あたしは体育の度にこんなささやきを聞き聞いてないふりをしながらなんでもないという顔でいる事が苦痛。


騎馬戦とか野球にバレー、対抗リレー。
生活する上で対抗リレー等体育が必要だとは思えない。

綾香のいるチームはやはり半周リードしていたが綾香にとってはそのリードがプレッシャーになりバトンを受け取る位置で待機しながら足が震える。

リードしていても自分が走るがゆえに逆転されて負けてしまうのが今まで何度もある事だから苦痛になる。

チームが負けている場合だとさほど陰口は言われないがやはり森部以外なら誰でもオッケーというささやきもまた聞きたくない事なのだ。

今までの経験から胃の痛みでお腹をさする。

座り列に並ぶクラスメートは誰も綾香に期待はしていないのが陰口を良いながアイドルの話をしているようだ。

案の定、綾香は抜かれ罪悪感から下を向いた事から派手に転んでチームは後々尾を引き逆転する事もなく負けてしまった。

『森部さえいなきゃ楽勝だったのによ』
また誰からともなく陰口を言う。

擦りむいた肘、膝をかばいながら制服に着替えるのに顔を歪めた。

クラスメートは教室に帰っていくが綾香は保健室に向かってゆっくりと歩いていた。
職員室から中川が出てきたようで綾香は安堵し笑顔になり駆け寄りたい衝動になり膝の痛さから顔を歪める。

『先輩派手に転んだね』
中川は手にしていた答案を制服のポケットに入れ手を差しのべているようだ。

『み、皆のようにあたしがいたから負けたんだと笑えば?』

『転び方は笑えるけど笑わないよ』


誰もそんな事言ってくれなかったからあたし泣いてしまいそう!
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