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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
『、、、茶髪くんは何で職員室に?』
3日ぶりに会えた嬉しさと、憂鬱な体育の後で声を聞きたいと思う中川から慰めのような言葉に涙腺が緩みそうになり言葉につまる。

『先生に呼ばれたから、先輩は何?』

『な、何でもない、風邪良くなったの?元気そう』

今から保健室に行って消毒に悲鳴をあげる事等知られたくなかったので綾香は足早に立ち去ろうとする、振り向くと中川がニヤニヤしていた。

保健室の椅子に座り綾香は女性教論に消毒液が染み込んだ脱脂綿に体をかたくし身をこわばらせる。

『ヤダヤダ、優子先生痛くしないでください』

『擦りむいてるから染みるわよ、毎回森部さんは同じ反応。
肘は終わり、はい、膝も手当てするからスカート捲くって』

『先生ってドライ過ぎる〜』

『今日は他に生徒いるから控えめに悲鳴をあげなさいね』

『他に誰かいます?』

『そうね』

イヤだイヤだ、染みる染みると悲鳴をあげながら椅子にしがみつく姿を誰かに見られていたのかと思うと恥ずかしくて消えてしまいたいくらい。
だけど擦りむいた傷口に染みる消毒液は本当に、、、ダメなんだから。

『コアラのように椅子にしがみついてると治療出来ないと思うけど?』

『だって肘より膝が凄く擦りむいてるんだもん、肘より染みるんでしょ、そんなの、、、』

後ろから笑い声が聞こえたと同時に綾香は
中川に肩を押さえられた、笑い声は中川だったのである。

『1年の中川くんね、助かるわ、森部さんは毎回染みる染みると怖がるから大変なのよ』

『先生余計な事を、恥ずかしいから』

血が滲みかなり砂がついた幹部をきれいにされるだけで綾香は中川の手を探り握った。

『先輩頼りなくてかわいい、俺と先生しか知らない素顔?』

バカな事を、あたしにかわいい要素なんてないと、イヤだ消毒液染み過ぎる〜!
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