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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
『慎吾はNG、俺が送って行くから、宮川の事あんたにしては良く頑張ったかマクドでお祝いだ』

『お、お祝い?あたしお母さんに何も…』

『マクドくらい何も言われないでしょ』

オレンジとコーラで乾杯しハンバーガーを頬張る。

『優等生がこんなとこにいる〜』
『何?彼氏と?休み時間に1人で勉強してる暗い人なのに男とマクドなんか来るんだ〜』
そんなささやきが聞こえ綾香は席を立ったが中川に引き止められた。

『森部先輩でもマクドくらい食べるのが普通っしょ、あいつらひがんでるだけ』

『だけど…』

教室や廊下で何を言われるかわからない…
あたしはもう優等生という言葉にはウンザリなんだから…

『帰りたい…』

『これ食ったら心配しなくても出るから』

『………』

『わかったよ、帰ればいんだろ』
中川は綾香の食べかけのハンバーガーも食べ彼女の手を取り早々に店を出た。

『ごめん…茶髪くん…』

『何が?』

『まだ食べてる…だけど結以外と放課後こうして食べ歩いて嬉しかった…あの人達あたしが寄り道しないで帰るって決めつけて…誘ってくれて嬉しかった』

『うん…』

雨が降り出しそうなのかゴロゴロと雷のような音が遥か向こうで聞こえ2人は走った。

中川が止まり両手を広げ背中を示すと綾香は照れからか硬直し後ずさる。

『雨にあいたいの?』
中川はさも当然の理由だというふうだ。

綾香は中川の肩に手をのせ彼の揺れる髪をシャンプーの香りとテニス後の汗のにおい、汗防止のデオドラントの香りに目を閉じた。

男らしい肩に腕…
あたしを背負ってるのに早く走れるなんて茶髪くんを誇らしいと思うの…
勉強が少しだけ出来なくてもあたしがフォロー出来る…

茶髪くんが好き…

お互いを認め、自分に無力なところを相手は持ってる綾香と中川はだからこそ惹かれ合う………ーーー。
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