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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第6章 立ちはだかる………
とある朝教室へ向かう階段の前に近くなると綾香は足を止め回れ右したくなるのは宮川夏樹がいたからだ。

あたしには関係ない関係ないっっ、
知らないフリをして通り過ぎれば!

たかだか廊下を歩き階段を上がる事なのだが宮川夏樹を意識し体の筋肉が鉛のようでスムーズな動作が出来ないかのようだ。

『挨拶もなしとは森部綾香』
睡眠不足のようにみえる目がジロリと綾香を見据える。

名指し?あたし?
全力で逃げたいけど茶髪くんのように早く走れるわけじゃない…

綾香は挨拶をし下を向き早く階段を上がれと自分にいいきかせるようにカバンを両手で抱え歩き出したが、やはり彼女は宮川に再び呼び止められる。

『塾のテキストは?』

『お、お断りしたはずです』

『僕は受験生で効率的に勉強をしたいのに貴様はそれがわからないのか?』

『塾の先生に依頼されたほうが…』

『僕の希望に添ったやり方ではない、貴様には瑞穂大に通う兄がいるだろう、2度も3度も言わせるな』

『直人兄は勉強にバイトに忙しいのでテキストを作る時間等ないと思います…』

『生意気っ、貴様に受験の辛さがわかるか?成績優秀のこの僕が有名大学の問題集で苦戦して眠れない毎日だというのに…』
弱みをさらけ出すセリフに宮川は途中で黙った。

『睡眠は大事だと思います、焦らない方がいいかと思うのですけど…』
綾香は言い切り歩き出した。

綾香のセリフに宮川は反論をやめため息をついた。


『何も知らない貴様に何がわかるっ!?』

宮川のそのセリフは教室に入ろうとする綾香にまた恐怖を植え付けたようだ。

嫌だ…
あの人は注意したほうがいいと思うの…
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