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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
それからの綾香はもらった赤いリボンを襟足で結び肩までになった髪を結ぶと襟あたりで風になびくリボンをやたら気にし触ってみたりする。

今まで黒や茶色等の色ゴムでしかたばねていなかったので彼女の落ちつかない仕草は仕方ないのだ。
そしてのばし始めたのが数ヶ月前となると尚更でなびく髪にさえ気持ちが上がるものなのだから。
幼馴染みの元彼の慎吾にはプレゼント等もらえた事はない為に2度目の彼の中川からもらったという事で何度も結びほどいては結びを自宅にて繰り返しているのだ。

そんな綾香を観て中川はクスッと笑いキュッとリボンを結びなおしてやる。
『リボン落ちつかない?』

『だって家族や結以外にこういうプレゼント初めてで…』
彼女は赤くなり下をむく。

『プレゼント、もらった事ないの?慎吾は……』
彼は慎吾が綾香にそういったプレゼント等しなかった事におかしそうにアハハと笑う。

『茶髪くんっ、あたしがプレゼントビギナーだって事に何で笑うのっ?失礼だと…』
赤い顔のままふてくされたような彼女。

『だって俺が一番って事でしょ、からかってなんかない』
彼は悪いながらも眼を細めたのは彼女が大切だからと思うから。

そう言いながら図書館近くの公園を出る時にはもう夕方になっていた。

『悪いけど今日はバス停までしか送っていけない』
そう言いながら彼は慣れたように綾香の乗るバス停まで歩き始めた。

だって俺が一番って事でしょ、そういう言葉のフレーズを帰り道2人共にやにやしながら思い出すのだ。

✿ ✿ ✿

俺が一番って事でしょ、というとうり勉強会に会う夏休みには彼の腕にはめるテニス時には汗を拭うのに必要なカラフルなやつを中川は綾香にプレゼントしたりした。

『何で?』

『俺とおそろい、だけどピンクって照れくさいけど…ラケットを握る時にこれをみるとピンチなゲームでも綾香先輩が応援してくれる気になるから、さ』
彼はサーブをするような動きをしビュッと風の音がしたような気がした。

あたしが応援してくれるような…

『あたし部活早く終わったらいつも茶髪くんを観にテニスコート近くに…』

『知ってる、見てるよ…もう少し内面的な…綾香先輩勉強出来るのにこういうの慣れてないから…』
彼は困った風に楽しそうに苦笑する。

茶髪くんっ、からかわないで…
茶髪くんが大人に視えるのはあたしが恋愛ビギナーだから?
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