この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ありがとう、先生
第2章 二
「幸次郎さん!」
「嫌?」
ブラジャーのホックを外され、ニットを胸まで捲られると、恥ずかしくなりながらも幸次郎さんの質問に答える。
「嫌じゃないに決まってるでしょ〜」
「良かった」
私の言葉を聞いて幸次郎さんはホッとすると、私の額へ優しく口付けた。そして―――
「オジサンだけど、俺の事好きでいてね」
ギュッと私の身体を抱き締める。
「当たり前じゃないですか……」
そんなの結婚、いや、付き合う時から決まっていた。
年の差なんて関係ない。
私は仕事に自信を無くしていた時、私の看護に希望を持てたと言ってくれた幸次郎さんに、希望を貰ったんだから……。
「律、愛してるよ」
相変わらず私の体を強く抱き締めたまま幸次郎さんが言うと、
「ありがとう、幸次郎さん……末永くよろしくお願いします」
今度は私から幸次郎さんの額へキスをした。
「え?それ、結婚する時に聞いた……」
「何回でも言います!」
そのまま私達は幸せに笑うと、優しく口付け合った。
Fin