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便利屋
第1章 トモの場合
今日は土曜日、旦那は予定通りゴルフで、朝早くから出ていった。
私は子供を塾に送って今帰って来たばかり。
世の中は土曜日で休みかもしれないしかし私は曜日関係無くご飯、洗濯、掃除とやらなければいけない仕事がある。
休みは無い。
毎日が忙しい。
けど、私が今日機嫌が悪いのはそこではない。
我が子は頑張っている。
かえって、私達の小さい頃の方が「ゆとり教育」だったのかの様に、塾やスポーツクラブなど遊ぶ暇無く我が子は頑張っている。
問題は旦那だ。
仕事を頑張ってくれてはいるが、彼にとって私は何なんだろう。
家事マシーンじゃないのだからたまには「優吾のお母さん」ではなくて、「愛する妻」として接して欲しい。
「ありがとう」の一言でいい。
言葉は恥ずかしいなら態度でいい。
愛されている実感が欲しい。
昨夜、何となく(したい)と思い、旦那のベッドに潜り込んでイチャイチャしようとしたら,旦那が真顔で
「明日朝早いからごめん。」
と言って私に背中を向けて寝てしまった。
それから私は恥ずかしさや怒りとか色んな感情でごちゃごちゃになり、しばらく寝付けなかった。
性欲の方は家に帰って来てから、隠してあるローターで解消したけど、今欲しいのはそこだけじゃ無い。
お互いがお互いの悦びを思いやる事を心と身体で感じたい。
一人で考えてもどうしようも無いので、まずは洗濯でもしよう。
やはりまだいろいろな感情がグルグルしている。
いろいろ考えているうちにふと、
(そういえば、あの棚やっぱりあの便利屋に頼んでみようかしら。棚だけ頼めば良いのだから)
と思ってしまった。
(危ないかもしれないから止めよう)
という気持ちもあるが
(棚を大工に頼めば高くつくかもしれないし、電話で聞くだけだったらいいよね。あくまでも聞くだけ。)
葛藤は電話する方が勝ち、私は洗濯を終わらせてこの前のサイトを開く。
何故だか、電話番号をクリックする指が震える。
心臓の鼓動もバクバクしている。
(電話して、棚の修理を聞くだけ)
そう自分を言い聞かすと思いきって電話をしてみる。
プルプルプル・・・・
(お願い、出ないで・・)
プルプルプル・・・
「お電話ありがとうございます。便利屋の高木でございます。お名前とご用件をお申し付けください。」
少し低めの落ち着いた声で、かしこまり過ぎず爽やかな応対で、私は少し安心した。


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