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セックスダイエット
第6章 セクササイズ 5 近藤トレーナー
トゥルル~、トゥルル~。。。

ベッドサイドの内線電話が鳴り、眠けまなこのまま、受話器を取る。

「。。。はい。。」

「兵藤さん?トレーナーの近藤です。午後のトレーニングを始めますので、スタジオAにいらして。あ、寝てたのね。シャワー浴びて、目を覚ましてからでいいわよ。」

近藤トレーナーって、オネエ?
柔らかすぎる言葉遣いに、ドギマギしてしまう。

「あ。。あの、午後は何を。。?」
「午後は、ダンスレッスン。お待ちしてます。」

。。。寝ちゃってたんだ。朝からハードだったからな。

スイミングの後は休憩ということで、部屋に戻ると、睡魔に襲われ、うたた寝していた。

シャワーのお湯を熱めにして、頭から浴びる。
少し意識がはっきりした中で、ふと鏡に映る自分の身体を見る。

すこ~しだけ、身体のラインがすっきりしたかもしれない。
それ以上に肌の調子が全然、違う。ここに来る前より、しっとりと艶めいている気がする。。

男に身体を愛でられると、こんな効果があるのか。あちこち自分で触れてみる。うん、こんなに艶々してなかった。

ダンスのレッスンって、どんなのかしら。。?
少しだけ、期待してしまっている自分がいる。。

スタジオAのドアをノックしてドアを開ける。
アロマの甘い香りが漂い、アラビアをイメージさせるようなBGMが流れている。

「いらっしゃい~。お待ちしてたのよ。兵藤さんね、私、近藤です。トレーナーの中では最年長なの。よろしくね。」

他のトレーナーと同じように、見事に鍛えられた肉体。でも、圧倒的に違うのは、女性的な話し方と、肌の色。他のトレーナーは南国のイメージそのままに、皆真っ黒にに日焼けしていたけれと、近藤トレーナーは顔も手足も白い。

「なぁに?私の顔に何かついてる?」

「いえ。色白でいらっしゃるなぁって。」

「わかる?私、焼かないの。もともとロシア人とのクォーターで色素が薄いし。だからスタジオ担当なの。兵藤さんも、色白ね。私、色白な女性が好きだから、モニターになってもらったの。年齢が上な分、私の意見は通りやすいのよ。」

だから、モニター3人とも白ぽちゃだったのか。。この肌の色のせいで、昔から白ブダとかからかわれることもあったけど、今回ばかりはラッキーだったのかも。。

それにしても。。。
私は近藤トレーナーを直視できない。
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