この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

「え、え……えぇーー!?」
「キス1つぐらいでなにを騒ぐ、契約には代償が必要だ、キスでお前を隠してやるんだ安い代償だろう」
「わ、私のファーストキス……」
「ほぉ、キスすらしたことがないとは、随分と純情だなエイミス」
私にとってファーストキスは重要なの、余裕顔でそんなこと言わないで欲しいわ。
でも、とうとうしちゃった男性とのキス、一瞬だったけど私とは違う唇の感触。
思い出すだけで、顔から火が出そう。
「真っ赤だぞ」
「よ、余計なお世話よ」
「そんなに俺のキスが良かったか? ファーストキスを奪ったのは役得だな」
だからそんなに面白そうな顔をしないでよ、ファーストキスは好きな人となんて思っていたのに、ルーキフェルのバカ!
「もう少しするか?」
「……え?」
「キスだ、大人のキスってのを教えてやるよ」
「ちょ、いや……」
私の後頭部に手を回し、ルーキフェルの唇がまた私の唇に重なった。私より厚みがあって熱い唇、触れては離し少し角度を変えて再度触れてくる。
「……あ」
間近にある深紅の瞳が細められ私を見ているの。何度も何度もキスをされ、顔だけじゃない体中まで火照っている感じ。
こんなキスは知らない。そもそも初めてキスしたんだもの、知るはずないでしょう。
「これだけでエロい顔をするな」
「これだけ?」
「大人のキスはここからだ」
「!?」
軽く息苦しくなり唇を開いたら、そこからルーキフェルの舌が私の中に忍び込む。
驚いて自分の舌を引っ込めたのに、ルーキフェルの舌はそれを追い掛け、私の舌はルーキフェルの舌に絡みとられてしまったのよ。

