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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第3章 思慮深い悪魔ルーキフェル

「さぁ、脚を開いてエイミス?」
「で、でも……」
「どうしてもやらなきゃダメだよ、ボクのことは本当に気にしなくていいからさ」
「む……ムリ」

 羞恥心? プライド? もうそのくらい微妙なレベルの話だって。リャナンシーでなくとも、人前で陰部を見せたことなんてない私だよ、『開いて。はいそうね』というのは、ムリムリムリ!!

「んー、仕方ないなぁ……。
ボクの目を見てエイミス」
「??」
「見るだけでいいから」
「…………」

 言われた通りにリャナンシーの目を見れば、その灰色の瞳にクラッとした目眩を覚えた。

(なに? 頭がボーっとするよ)

 私の世界ではあり得ない、黄緑の髪と灰色の瞳。その瞳がね、キラキラと輝くように見えるの。見つめれば見つめるほど、頭の芯が霞んでいくような、リャナンシーの瞳に吸い込まれていくような感じ。

「うん、いいよ。そのまま半身を起こして、膝を立てるように脚を開けるかな?」
「……」

 まるで私の体ではないように、リャナンシーの言葉に従ってしまう。
 ゆっくりと半身だけを起こし、M字開脚のように両脚を開いてゆく。
 これはなに? リャナンシーは私になにをしたのよ。

「じっとしていてねエイミス、刃物を使うから動くと危ないよ」
「……ん」

 トロッとした物が陰部に垂らされた後、鋭い刃物が当たる感触がする。それに合わせて『ジョリ、ジョリ』と、私の陰毛が剃られていく違和感。でもね、その中に変な快感があるのよ。

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