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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第5章 俺様登場悪魔ティア

「人間が名前を付けて神様が使う、なんだか不思議な気分だわ」
「そういう発想は、人間のほうが長けているんだよ。神のほうが取り入れたと言えば良い? ボクは分かりやすくて楽だけど」
「私も分かりやすいよ。
……ルーキフェルって、どんな性質?」
こう聞いたほうが良いんだよね? 少し気になるのルーキフェルが、悪魔でも性質が違うのかなって。ルーキフェルとィアじゃ凄く違わない?
「ご主人様は、人間の生死と享楽を司る……かな。光と闇のバランスを視る神、人間の生死は光と闇だからね」
「うーん、分かりにくい性質ね」
「悪魔もお役目様々だから。ティア様みたいに、人間に知恵と嘘をもたらす性質もあるし……」
「それも分かりにくいわ」
生死を司ったり、知恵と嘘を人間に教えたり、悪魔って微妙な性質が多くない? 悪魔だから、そう言ってしまえばそこまでだけど、もう少し違うようにも見えるのよ。
「だから答えられないって言ったんだよ、凄く微妙でしょう」
「確かにそうね。
リャナンシー、まだこれを見ていて良いかな?」
「いいよ。どうせだから全て覚えてねエイミス」
「え? えぇー!?」
ち、ちょっと、どれだけあると思ってるの! いくらなんでも、すぐにはムリです。……と、私の話を聞かずにリャナンシーは行ってしまった。どうするんですか、これ。
「地道にやれば終わるかな」
知らない世界で面白いよ、それでも私の理解から飛び出していることが沢山あり、考え消化するのには時間がかかると思う。

