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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第5章 俺様登場悪魔ティア

後ろ向きに担がれているので、ティアの翼の隙間から僅かに見える雲海を見つめながら、着いたのはルーキフェルの隣にある雲、ここがティアの神殿みたい。
「戻ったぞ女共!」
「……!?」
神殿の中はあまり変わらないと思う、だけど違うのはティアの呼びかけに出て来た裸体の女性、しかも複数ティアにかしづくように、並んで出迎えるのよ。
「どうだ俺様が集めた下界の女コレクションは、どれも造作良く体付きも美麗な女共だろ」
「コレクションって……」
「神に……この俺様に選ばれたんだ、なんの不服がある? 下界より豪華な暮らし、俺様という欲の解放、天界に居れば歳を取らない体、全てが人間の理想そのものだと思わねぇか」
なにも……言えない。
人間が神様に願うこと、それは今ティアが言った通り。贅沢、欲望、若い肉体、本当ーっに悔しいけどティアの言い分は間違いじゃない。でもね、それを私に当てはめられるのは嫌なだけ。
「だから嫌いなのティア」
「貴様は俺様の嫁だ、この女共のような扱いをするわけがないだろ。対になれば永遠に離れることはなく、消滅するその時まで男神の役目をサポートする、勿論性欲の相手もな」
「冗談じゃないわ! 女を囲う男なんて大嫌いよ!」
「それがなぜ悪い?
強い者が弱き者を従える、人間も同じだろ。力ある者がハーレムなどと言い、女を囲い欲望を吐き出し子を産ませ、結果自滅の道を歩むが、神には孕ませるというのは無い。孕ませるのは対の女神ただ1人……そう貴様だエイミス」

