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第2章 あいり(36歳)

ところ変わって、アタシたち家族が生活している公団住宅の５LDKの部屋にて…

アタシは、パートを早退けして部屋に帰ったあと、しばらく休憩をしていた。

そんな時に、ダンナが職場から電話をかけてきた。

「もしもし…残業…また残業なのぉ…今日はまっすぐに家に帰るってヤクソクしていたのに急に残業だなんて聞いていないわよぉ…分かった…それじゃあ晩ごはんいらないのね!!そんなに会社が第一だと言うのだったらどーでもしなさいよ!!」

(ガチャーン!!)

ダンナに思い切り怒鳴りつけて電話をガチャーンと切ったアタシは、髪の毛を右手で思い切りかきむしってイライラとしていた。

しかし、４歳の長女(前妻のつれ子)が保育園で待っているので、アタシはシブシブとした表情で迎えに行くしたくをしていた。

夕方４時過ぎのことであった。

アタシは、保育園に行く前に近くにあるスーパーストアへ行って、晩ごはんの食材を買いに行こうとしていた。

しかし、気持ちがダルくなっていたので、また今夜もおとなりさんの家のお残りをいただくことにした。

アタシは、夕方５時過ぎに長女を迎えに保育園に行ったあと、おとなりさんの部屋へ行ってゆうべのお残りをもらいに行った。

今夜は、お残りのチャーハンを中華鍋で暖め直して中華あじをパラパラとふりかけて、薄い卵焼きをやいてオムライスを作った。

その後、長女とふたりで晩ごはんを食べていた。

この時、長女がひとくちもごはんを食べていなかったので、アタシは心配な(…には見えへんよーだけどぉ)表情で長女に声をかけた。