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第2章 あいり(36歳)

時は流れて…

ヴァレンタインデーの日のことであった。

長女を保育園に送り届けたアタシは、LAWSONへパートに行くことになっていた。

けれど、途中で足が凍りついてしまったので、パートに行かずに保育園の近くの公園へ逃げ込んだ。

この最近、アタシは思うように働くことができなかったので、ズルズルとお休みばかりを続けていた。

そのために、身体が重くなっていたのと同時に気持ちまでもがダルくなっていた。

アタシは、ひとりぼっちでベンチに座り込んだ後、頭を抱えて考え事をしていた。

どうしよう…

アタシ…

この先どうやって生きて行けばいいのよ…

ダンナと離婚した後…

アタシひとりでどうやって生きて行けばいいのよ…

アタシはこの時、自身の気持ちのだるさが原因でやりたいことがあったのにできなかったことや周囲の意見にばかり流されていた理由が分からずに、落ち込んいた。

そんなアタシの前に、イケメンの魔法使いさんがやって来て、アタシに声をかけた。