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第6章 よしえ(40歳)

「みかど。」
「なあに？」
「みかど…よしえね…ダンナと…リコン…することにしたわ。」
「ダンナとリコンするって…」
「うん。」
「どうして？」
「結婚生活…あきちゃったの…」

アタシは、のみかけのウーロン茶を一口のんでからみかどにこう言うた。

「アタシね…本当はね…ダンナと…結婚したく…なかったのよ…」
「それじゃあ、どうしてダンナさんと結婚したのかな？」
「仕方なく…仕方なく結婚した…親きょうだいの意見に流されるがままに結婚した。」
「親きょうだいの意見に流されるがままに結婚をしたのだね。」
「うん。」

アタシは、ひと間隔を置いてからみかどにこう言うた。

「あのねみかど。」
「なあに？」
「アタシね…本来だったら、付き合っていたカレシと結婚したかったのよ。」
「付き合っていたカレシがいた…」
「職場で知り合った男性なの…だけど…ダンナがかわいそうだから別れてくれって…父親に言われたので仕方なくカレシと別れたのよ。」
「ダンナがかわいそうだからって…どういうわけなのかなぁ。」

アタシは、のみかけのウーロン茶を一口のんでからみかどにわけを話した。