この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
日曜日の産婦人科
第5章 エピローグ
。。。さん。
。。玲子さん。。
遠くで、誰かに呼ばれる。
ゆっくり眼を開ける。
心配そうな貴方の顔がそこにあり、眼と眼が合う。
慈しむような視線。
私は心底ほっとする。
「気がつきましたか?よかった。少し無理をさせてしまいましたね。気分はどうですか?」
「。。。大丈夫です。」
私は身体を起こそうと、布団に手をかける。
でも、まだ裸であることに気付き、慌ててまた横になる。
そうか。。私、あのまま気を失っちゃったんだ。。。
「学生達は帰りました。興奮冷めやらぬ感じでしたよ。『熟女、ヤバい。』『癖になりそう。』ってね。」
貴方は可笑しそうに、学生の口マネをする。
そして真顔に戻ると、静かに話し始める。
「玲子さん。貴女の病気は。。。いや、病気というより、症状は、きっと治まることはないでしょう。」
布団の上をポンポンと優しくたたきながら、言葉を続ける。
「この身体で。。。我慢できるわけないでしょう?学生達、夢中でしたよ。抱かれてる貴女、綺麗でした。。。」
「ただ、相手を慎重に選ぶこと。病気に気をつけること。ご家庭を壊さないよう、注意を払うこと。それくらいですかね。」
「今日で、日曜日の診察は終わりです。これからは、また平日、婦人科検診の時にいらっしゃい。」
「先生。。。」
私は、どうしても気になっていることを聞かずにはいられない。
「さっき、どうしてこの部屋へ来てくださらなかったのですか?学生さんと、私だけにして。。。」
貴方は困ったような微笑みを浮かべる。
「聞きたいですか?」
無言で頷く私。
「。。。あの状態で、平静でいられる男は、少ないでしょう。私は、治療する立場ですから。」
えっ?それって。。??
でも、今までだって、貴方は私に触れていたのに。あ、思い返してみると、指や唇や道具で責められることはあっても、貴方自身を受け入れたことは一度もない。
私をどんなに追い込んでいても、貴方の視線は冷静で、私には、貴方の感情は見えない。貴方の「自分に集中しなさい。」という言葉通り、私は貴方を見ていなかった。
でも、私は気づいてしまった。
学生達と身体を重ねていた時、私が求めていたのは、貴方。。。
貴方に貫かれたくて、貴方の姿を目で追っていた。
日曜日の診察は、今日で最後。。。
私は、さっきの、貴方の言葉に賭けてみる。
。。玲子さん。。
遠くで、誰かに呼ばれる。
ゆっくり眼を開ける。
心配そうな貴方の顔がそこにあり、眼と眼が合う。
慈しむような視線。
私は心底ほっとする。
「気がつきましたか?よかった。少し無理をさせてしまいましたね。気分はどうですか?」
「。。。大丈夫です。」
私は身体を起こそうと、布団に手をかける。
でも、まだ裸であることに気付き、慌ててまた横になる。
そうか。。私、あのまま気を失っちゃったんだ。。。
「学生達は帰りました。興奮冷めやらぬ感じでしたよ。『熟女、ヤバい。』『癖になりそう。』ってね。」
貴方は可笑しそうに、学生の口マネをする。
そして真顔に戻ると、静かに話し始める。
「玲子さん。貴女の病気は。。。いや、病気というより、症状は、きっと治まることはないでしょう。」
布団の上をポンポンと優しくたたきながら、言葉を続ける。
「この身体で。。。我慢できるわけないでしょう?学生達、夢中でしたよ。抱かれてる貴女、綺麗でした。。。」
「ただ、相手を慎重に選ぶこと。病気に気をつけること。ご家庭を壊さないよう、注意を払うこと。それくらいですかね。」
「今日で、日曜日の診察は終わりです。これからは、また平日、婦人科検診の時にいらっしゃい。」
「先生。。。」
私は、どうしても気になっていることを聞かずにはいられない。
「さっき、どうしてこの部屋へ来てくださらなかったのですか?学生さんと、私だけにして。。。」
貴方は困ったような微笑みを浮かべる。
「聞きたいですか?」
無言で頷く私。
「。。。あの状態で、平静でいられる男は、少ないでしょう。私は、治療する立場ですから。」
えっ?それって。。??
でも、今までだって、貴方は私に触れていたのに。あ、思い返してみると、指や唇や道具で責められることはあっても、貴方自身を受け入れたことは一度もない。
私をどんなに追い込んでいても、貴方の視線は冷静で、私には、貴方の感情は見えない。貴方の「自分に集中しなさい。」という言葉通り、私は貴方を見ていなかった。
でも、私は気づいてしまった。
学生達と身体を重ねていた時、私が求めていたのは、貴方。。。
貴方に貫かれたくて、貴方の姿を目で追っていた。
日曜日の診察は、今日で最後。。。
私は、さっきの、貴方の言葉に賭けてみる。