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陛下の寵妃
第1章 皇帝陛下との出会い
「皇帝陛下に拝謁いたします」

「やっときたか。ここへ」

陛下はいつも通り美華を隣の席に
座らせた。昨日の事で気分を悪く
していると思っていたが、優しい笑み
を浮かべた陛下を見て安心していた。

「美華、急な知らせで驚いただろう。
尚宮には随分前から話していたのだが
そなたが礼儀を覚えるまで待てと
言われてな」

「そ、そうだったのですね。陛下の
お力になれるよう、努力いたします」

「そう硬くなるでない。そなたの役割は
ただ一つ。私の側に入ることだ」

美華の肩に手を置き、更に近くへ
引き寄せた。驚いた美華は元の位置に
戻ろうとしたが、引き戻された。
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