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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第2章 順番としてはキスからだけど、その次は?
「――!」
寺井の言葉と行動が、またしても僕の心臓に激しい負荷をかける。だけど、そうまでされて、手をこまねいてもいられなかった。
「じゃ、じゃあ……外すよ」
「うん」
短く肯定の意を表し、いつもなら少し猫背のイメージのある寺井がピンと背筋を伸ばした。
あ、外し易いようにしてくれたのか。
僕はそんな些細なことに若干の感動を覚えながら、両手をゆっくりと背中のブラジャーへと伸ばした。
そんな時にふと思い浮かべたのは、女性経験の乏しい男がブラジャーを外すのに手間取って、相手の女の子をシラケさせるシーン。その手のDⅤDかなにかで、そんな場面をみたような気がする。
期せずして自らにプレッシャーをかけながら、自然と指先を震わせ、シンプルに思える寺井のブラジャーの、そのホックのつなぎ目を慎重に両手で摘まんだ。
すると、プッと弾けるような感触があり、ホックは思いの外あっさりと外れている。
なんだ……楽勝!
とか思いつつ、密かに胸を撫で下ろす。