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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第3章 アクシデントからの流れで、暴発!?


「……」

 僕が、またしても唖然としたのも流石に無理はないはずだ。寺井夏美はあろうことか、僕に裸になれと、丸出しにしろと言っているのである。

 もし仮にこの後で最後まで至ろうというのなら、ここで躊躇してる場合でもないような気もするけど。これがエッチをする普通の男女間にある展開かといったら、それは明らかに違う気がしている。

 大体、普通の女子――それも経験のない子が、いきなり男の股間を見せろとは絶対に言わないと思うのだ。

 まあ今更、寺井のことを普通だなんて言うつもりもないけど……。

「さ、まずはズボンを脱いで」

「あの……脱いだら、胸を触ってもいいの?」

 こんな風に言う僕も、既に真面な感覚を失いつつあるのだろうか。

 寺井は顔に警戒を顕わにすると、とても恥ずかしそうに胸を隠した。

「そっちが、見せてくれるなら……まあ、仕方がない」

 寺井の恥じらいが、僕を加速させる。すっと立ち上がると、それまでの躊躇を取り払い、一気にズボンを脱ぎ去る。そうさせたものは、とにかく胸を触りたいというスケベ根性に他ならなかった。

 しかし、その勢い長くは続かない。パンツ一枚になった心細さが、急に僕を臆病にさせる。その上――

「……」

 寺井が向ける期待交じりの眼差し。それに晒され、パンツを脱ごうとしている自分の姿を客観視した時に、僕はふと我に返ってしまう。

 この状況って、一体なんなの……?

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