この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第3章 アクシデントからの流れで、暴発!?
「……」
僕が、またしても唖然としたのも流石に無理はないはずだ。寺井夏美はあろうことか、僕に裸になれと、丸出しにしろと言っているのである。
もし仮にこの後で最後まで至ろうというのなら、ここで躊躇してる場合でもないような気もするけど。これがエッチをする普通の男女間にある展開かといったら、それは明らかに違う気がしている。
大体、普通の女子――それも経験のない子が、いきなり男の股間を見せろとは絶対に言わないと思うのだ。
まあ今更、寺井のことを普通だなんて言うつもりもないけど……。
「さ、まずはズボンを脱いで」
「あの……脱いだら、胸を触ってもいいの?」
こんな風に言う僕も、既に真面な感覚を失いつつあるのだろうか。
寺井は顔に警戒を顕わにすると、とても恥ずかしそうに胸を隠した。
「そっちが、見せてくれるなら……まあ、仕方がない」
寺井の恥じらいが、僕を加速させる。すっと立ち上がると、それまでの躊躇を取り払い、一気にズボンを脱ぎ去る。そうさせたものは、とにかく胸を触りたいというスケベ根性に他ならなかった。
しかし、その勢い長くは続かない。パンツ一枚になった心細さが、急に僕を臆病にさせる。その上――
「……」
寺井が向ける期待交じりの眼差し。それに晒され、パンツを脱ごうとしている自分の姿を客観視した時に、僕はふと我に返ってしまう。
この状況って、一体なんなの……?