この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第3章 アクシデントからの流れで、暴発!?
そりゃエッチをするなら、全裸が基本。応用がなんなのかなんて、童貞の僕が知る由もないにしても。僕は少ない知識から、普通の男女ならどうするのか想像を働かせてみた。
映画のラブシーンとかなら、お互いに脱がせ合ったりとか、シャワーを浴びた後の流れだったりとか、自分で脱ぐ場合でも、なんというのか、もう少しムードみたいなものがあったはずだ。
これでは、まるで罰ゲームみたい……。
「あのさ。電気、消していい?」
「なんで?」
半ば怒ったように、寺井はそう疑問を差しはさんだ。床にペタッと腰を下ろして胸を隠している。そんな姿で、僕の股間の辺りを注視していた。
「そ、それは……」
その時の彼女の胸の谷間を、またチラリと見たりする。そんな僕が腰を引くような体勢になってしまうのは、自然の摂理といえよう。パンツを脱ぐどころか両手で隠さなければいられないくらい、その一点に血液が集中していた。
それは今まで十九年近くも、ひた隠しにしてきた部分。もっとニュートラルな状態ならまだしも、いきなりマックスな段階でそれを女子に見せつけるなんて……。
膨らんでゆく股間と恥辱感に戸惑い、僕の心は挫けてしまうのだった。
「ごめん、無理……電気消させて」